母の「さいこー♪」の一言は、娘にとって”最高”の一言。親子水入らずの小旅行
2016年1月19日~20日
大阪府
近場の温泉旅館で一泊して、施設に入所されているお母様に気分転換していただくこと。
長田由紀子様(娘様でありお申込者様)、河畑秀子様(80代、長田由紀子様のお母様)、トラベルケア アテンダント(以下TCA 女性)
あきらめていた家族旅行を、もう一度。
2015年12月、娘様より「施設に入所している母を、車で1時間弱の温泉旅館で一泊させてあげたいのですが、手伝ってもらえないでしょうか」とご相談をいただきました。お母様は施設に入所されて十数年、4年前から車いす生活で要介護4。骨粗しょう症による骨折で入院され施設に移られたとのこと。少し認知症もあるので無理はせず、温泉に入れなくても一泊して気分転換させてあげたい。今回順調にいくようなら、次は実家のお仏壇のお参りや、和歌山にいる兄弟のところにも連れて行ってあげたいとのことでした。
素敵にお洒落をして出発!
出発の朝、入所されている施設に伺うと、お母様は娘様と一緒に、既に素敵にお洒落をされ準備は万全。「お世話かけるなあ。すまんなあ。よろしくお願いします」とにっこり微笑まれました。定刻どおり介護タクシーで出発するとすぐに雪が舞い始めました。それでも、車中はとても暖か。紳士的でそれでいて親しみやすい運転手、藤原さんを交えての会話も弾み、一路旅館をめざしました。
ゆったりランチタイム。チェックイン後は模様替え!
お昼前に旅館に到着。昼食まではロビーに飾られている絵画を鑑賞したり、お土産コーナーをチェックしたり。そして旅館に併設されたレストランでランチタイム。一面の大きな窓から木立を眺めながらお二人並んで仲良く箸を進められるお母様と娘様。娘様はお母様が召し上がりやすいよう終始気を配っていらっしゃいました。昼食後にチェックインを済ませ、いよいよお部屋へ。ベッドが窓際だと冷えそうなので、安心してゆっくりお休みいただける配置を吟味し、旅館にお願いしてベッドを大移動!お部屋の模様替えをすませ、ここからはやっと母娘お二人だけのリラックスタイム。その間TCAは館内偵察へ。温泉はやはり車いすでは難しそう・・・。素敵な庭園も散策には寒すぎて・・・。それでも紅白やピンクのかわいい花をつけた梅の木をみつけ、カメラに収めそれをお楽しみいただきました。
手づくり足湯でポカポカに
夕食はコース料理。いろいろなお料理が出され、口にされるたびにお母様は「おいしいな。おいしいな」と娘様に話しかけられ、ゆっくりとお食事を楽しまれました。美味しいお料理に舌鼓を打たれた後は、お部屋でのんびりリラックスタイム。ここで、娘様が準備されていた足湯セットが登場!それならやはり温泉のお湯で!と、旅館にお願いをして、めでたく牛滝温泉「美肌の湯」でお母様は足元からポカポカに。
「さいこー♪」の一言が、“最高”の一言
二日目の朝、足湯の効果か、お母様は朝までぐっすりお休みになられたご様子。お顔色もよくお元気そう。朝食のバイキングでは娘様がお母様のお好みをチョイス。お二人でゆっくり楽しまれました。 13年ぶりの外泊でしたので、お疲れの出ないよう、朝食後は早めに帰路につくことに。施設に到着すると、スタッフの方から「どうでしたか?」と質問が。お母様は元気な声で「さいこー♪」と答えられました。
編集後記
お母様の「さいこー♪」の一言が、今回の旅行を企画し、誰よりも楽しみにされていた娘様にとっては“最高”の一言だったと思います。
そして私、TCAにとっても・・・。ありがとうございました。